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  テニプリとかサイトとか日常とか、非定期更新の自堕落日記
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 サイトの拍手を取っ払ってしまったから、お礼小説もなくなったんだよねー。
 更新はかなり遅かったけど、あれも好きなコーナーだったんですよ。
 しょうがないから、またここで裏話的な何かを書いていこうかと。
 この隠れ家に来る人達だけのお楽しみって感じですよね。
 実は前々から桜乃ちゃんと執事メンバーってものが書きたかったんで、本当にミニミニ小話って感じでやっていってみます。
 柳生君は激ハマリ役だろうなぁコレ。
 他メンバーも出るのかどうかは考え中。

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 桜乃から彼女のブログのアドレスを教えてもらったメンバー達は、早速、翌日からそこを覗いてみようと意気込んでいた。
 とは言え彼らの本業は学生であり、現在の世の中の風潮から、学校へ携帯の持込を禁じるところもあったりと、昼間はなかなか見る事が難しい。
 尤も、その条件は向こうのブログ管理人も同じもので、昼間に巡回しても更新されていることなど滅多にないだろう。
 それについては桜乃自身もそう断っていた。
 その為、彼らが桜乃のブログを覗くのは、朝の登校時やその前…或いは部活が終了して以降の時間となる。
 なので、教えてもらった翌日は、部活が終わって服を着替えたところで、幸村が携帯を取り出してお気に入り登録から彼女のブログを呼び出していた。
「今日は更新あるかな…」
「あ、ついでに見せて下さいッス」
「俺も俺もー」
 どうせ自分達が繋いでも同じ画面が出るのは当然のことなので、いっそ便乗して見せてもらおうと、切原や丸井を初めとする全レギュラーが集まってくる。
「昨日の今日教えてもらったばかりじゃからの、何か面白い記事あったらコメしてやるか」
「何だか、本当に他人の日記を覗く様で落ち着きませんね…まぁ本人の許可がありますから、その点は大丈夫でしょうけど」
 詐欺師と紳士がそんな事を言っている間に、幸村の携帯の画面にブログのトップが映った。
「…あ、更新あるみたいだよ、今日の日付で…どれどれ?」
 記事を読む前から、期待からか楽しそうに幸村が言いながら、目的の本分へと移動させる。
 そして、画面に当日の桜乃の書き込みが表れた。

『今日は物凄く不思議な体験をしちゃいましたー。家に帰る途中で、物凄い低空飛行で飛ぶヘリコプターとか、沢山のサングラスかけた、銃を持ってそうな黒服のお兄さん達とか、まるで何かの映画みたいでした。
映画の撮影でもあったのかなぁ?』

 そんな文と一緒に添付されていたのは、確かにかなりの低さで飛んでいる民間用らしきヘリコプター。
 流石に黒服男達の画像はなかったが、その文を見たメンバー達は一様に沈黙し…同じ事を心で思っていた。

(ああ~~…跡部が来てたのか…)

 一見物凄い言い掛かりの様に見えるが、それが間違いなく真実であろう事を、メンバー達は信じて疑わない。
 そんな絵に描いた様などっかの映画の様な展開はそうそう起きないだろうが、あの帝王ならあっさりと現実化してくれるだろう。
 しかし問題なのは…
「…コメントするべきなのか?…その、真実を」
「悩ましいところだな…」
 副部長と参謀が困った表情でそんな意見を交わしている。
 まぁ、別に教えても害はないのだろうが…何となく気が引けるような…
「…うーん……」
 流石の部長も悩ましいらしく、小さく唸っている。
 それから結構な時間が経過して後、結局、彼らは当たり障りのない感想を送るに留めたのだった…

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「恥ずかしながらワタクシ、この度ブログなるものを始めてみました」

 某日、青学から見学に来ていた桜乃がそう言ったのは部活動が終わった後の一時のことだった。
「へぇ、ブログかぁ」
 聞いていた部長の丸井が、いかにも興味津々という感じで応じ、他のレギュラー達も、ぞろぞろと詳しい話を聞こうと彼女の周囲に寄っていった。
「竜崎の性格から、自分からそういうものを始める可能性は低い…誰かからの誘いか?」
「あうう、お見通しですかぁ…実はクラスの女子の間で流行ってて、つい誘いに乗ってしまって…」
「まぁ、立海でも皆、携帯片手にやってるから」
 柳の指摘に答える桜乃に、ジャッカルが苦笑する。
「どんなのやってんの?」
 一番の興味はやはりそこに行き着くもので、切原がきらきらと目を輝かせて質問してくると、桜乃は自身の携帯を持ってトップが映っている画面を見せた。
 パステルカラーのいかにも女の子らしい画面で、文字のフォントも丸みを帯びたスタイルだ。
「ただ日常を日記みたいに書いているだけですよ、たまに写真をつけたりしてますけど…」
「へぇ、可愛いじゃないか……アドレス教えてくれる?」
「いいですよー」
 幸村が早速自身の携帯を持ち出してきて、桜乃にアドレスを教えてもらうと、他のメンバーもそれに倣った。
「えへ、遊びに来たら、何かコメント残して下さったら嬉しいです。お返事しますよ」
「横レスもOKかの」
「はい」
「お会いできない日も、これを見たらお元気でいらっしゃることが分かるので、安心しますね」
 詐欺師と紳士もうんうんと嬉しそうに早速お気に入りに指定している脇では、一人何処か微妙な面持ちで副部長の真田が腕を組んでいた。
「セ、セキュリティーの面は大丈夫なのか? 何やら最近は、こういうのを使った物騒な事件もあると聞くが」
「一応、自分の本名とかそういうのは一切出さないでやってますし、信頼出来る人にしか教えてませんから…私も教えてもらって初めて知った世界ですけど、若者には凄い人気なんですよー」
「…………ほう」
 それから、真田も桜乃からアドレスを教えてもらっていたが、少し離れた場所で切原がこっそりと幸村に耳打ちしていた。
「今の…真田副部長、『若者』って言葉に反応したんだと思います」
「黙っといてあげようよ」
 にっこりと笑いつつも否定しなかった部長に、全員にアドレスを教え終わった桜乃が素朴な質問を投げかけてきた。
「皆さんはこういうの、どなたかしていないんですか? お話を聞いていると、立海で禁止されている訳ではなさそうですよね?」
「ああ、俺達はこういうのをやるのは禁止されているんだ…蓮二の命令で」
「え?」
 意外な返事…
 どうしてそういう命令が…と質問する前に、優秀な参謀が答える。
「ブログなどの日記から、いつ何処で部やその者の個人情報が漏洩するかも分からんからな、外に情報を漏らすのは、あまり得策ではない」
「…じゃあ、テニスについては書かないとか制限を出したら?」
「………ウチの部室に常備してある駄菓子があるのだが、常日頃から『つまみ食いをするな』と注意しているにも関わらず、破るレギュラーが約二名」
「…………」
「駄菓子程度なら多少の損失で済むが、一度漏洩された情報は二度とないものには出来ない…書くなと言っていたものを書かれてそれが貞治などに見られでもしたら大事だ。それなら最初から発表の場そのものを持たないに越したことはない」
「なるほど~」
 納得の態で頷いている桜乃の背後で、切原と丸井が微妙な顔をしていた。
「……まぁ確かに俺達のコトだけどさぁ」
「確認されないってのも、ケッコー傷つくもんッスね」
「だったら改めろ」
 二人が悪さをした時の鉄拳制裁係である真田が厳しく断じる一方で、部長の幸村はくすくすと楽しそうに笑っていた。
「竜崎さんのブログか…楽しみが一つ増えたね」

 さて、この小さな画面の向こうの世界では、どんなものが見えるんだろう……?



 早速書いてしまいました、新、裏話。
 まぁ透がブログ書いている時に、「そう言えば桜乃ちゃん達こそこういうのやる世代なのになぁ」とふと思いつき、そこから書いてみました。
 他のメンバーについても考えてみましたが、彼らはそういうのやる暇あったらそれこそテニスだろうな、と。
 それに、桜乃ちゃんのブログに日々、日参するメンバーを妄想して萌えてしまったので…(^^ゞ
 裏話は今のところ、ブログを見ている方のみが見られる舞台裏って感じですね。
 サイトの1日の訪問者数と比較すると10%にも満たない数なので、かなりレア!お得ですぜ~
 なので、この裏話関係の感想は、ブログのコメント欄で頂けると有難いです、お返事もこちらでさせて頂きますm(_ _)m

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「そー言えばさー、景が悉伽羅連れて来た時って、真昼間だったじゃん? 急いで解決したいとか言ってた割には、随分と呑気だったんじゃねい?」
 先日の地蔵騒動の後、執務の合間を縫って幸の宮に遊びに来ていた景に、文太が素朴な疑問をぶつけていた。
 場所は宮に近い清流流れる河の畔。
 今日は天気も良いことだし、というとこで、幸の下僕も含めて外で酒宴を開いているのだ。
「ですね、本当に急いでいたのなら夜中でも押しかける筈では?」
 文太の意見に同意して柳生が頷くと、それを聞いていた景は盃を手にしながらはんといつもの勝気な笑みを浮かべた。
「たった今、己に刀が振り下ろされているといった危急なら動きもするが…元々噂が出所の騒動で、人民が命の危機に晒されている訳でもなかった。たった数刻の時間差で何かが生じるとも思えなかったし、生じたらその時は運が悪かったんだろう」
(相変わらず強引な理論だ…)
 自身が関わっていた事だけに口を出すのも憚られた悉伽羅が心でそう思っている脇では、幸が呑気にくぴ、と酒を飲んでいる。
 そして景は、続けてその幸へと視線を向けていた。
「だが一番の理由は、夜中に押しかけてもどうせコイツは寝ているだろうと思ったからさ。夜中に起こそうと思ったところで、こっちが酷い労力を費やされるのは目に見えていたからな…だったら昼間に行った方がマシだと思ったんだが………結局、寝てたな」
「世話をかけるのう」
 呆れる相手に、仁王も少し同情できるところがあるのか珍しく詫びの言葉を口にする。
「幸様、もしかして寝起きは悪いんですか?」
 今度は桜姫が素朴な疑問を口にしたが、それにすぐに答える者は誰もいなかった。
「…………まぁ、寝起きが悪いというか」
「意地で起きないと言った方が正しい」
 弦と蓮が渋い顔でそう言ったが、それ以上は何となく突っ込みにくい雰囲気だ…
「軽い昼寝ぐらいなら問題ないんだけどさ…本格的に寝ている幸主を起こすには命を賭ける覚悟が…」
 赤也の顔色も何とはなしに青くなっている…という事は、経験があるのだろうか?
「…えー?」
 いつも優しい神なだけに想像が出来ない…と空を見上げて考え込んでしまった桜に、景が溜息をついて当の本人へと話を振った。
「ったく、幸。お前もいい加減、少しは神らしく毅然としたらどうなんだ………幸?」
 何故か返事がない相手に、訝しんだ景が再び呼びかけてみたのだが…
「…………すう」
 周囲の話の内容も物ともせずに、幸は早速昼寝を決め込もうと思ったのか、座ったままで眠っていた。
「…寝とるで」
 唯一、景の僕でついてきていた侑士が呆れた口調で言う。
「言ってる傍からこれか!!」
 吾が客として来ているのに良い度胸だ!と怒る帝に対し、まぁまぁと幸の僕が抑えにかかる。
「おめーの僕にも似たようなヤツいんじゃんか!」
「少なくともアイツは呼べば起きるし寝起きで山を潰したりもしない! 思い出したぞ! あの時も幸のお陰で近隣の地図を全て書き直さなければならなくなったんだ!!」
「ああっ!! 自分の所為じゃないけど、取り敢えずゴメンナサイ!!」
 大騒ぎ
 その騒動の所為で、桜姫は肝心の『どうしてそこまで幸は眠ってばかりいるのか』という理由については、遂に教えてもらえなかった…



「悉伽羅の家出」の後日談ですね。悉伽羅と出会った景達が早く事件を解決したいと言っていた割には、幸の助力を借りようと決めてから行動したのは次の日の昼間でした。ま、裏ではこういう事情があったんだよってコトで。本日初めて追加したカテゴリーの裏話は、サイトの作品の裏話や後日談みたいなのが浮かんだらちょろっと書いて載せてみようと思います。でも多分、このカテゴリーの更新は滅多にないだろうな。

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年が明けても相変わらずテニプリ好きな管理人。更新速度は落ちましたが、それでもちまちま書いてます。新テニプリになっても相変わらずイチオシ学校は立海ですが、サイトの方は他校も色々手を出してます。今一番気になっているのは、新テニプリでの桜乃ちゃんの登場する可能性、かな。
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