テニプリとかサイトとか日常とか、非定期更新の自堕落日記
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サイトの拍手を取っ払ってしまったから、お礼小説もなくなったんだよねー。
更新はかなり遅かったけど、あれも好きなコーナーだったんですよ。 しょうがないから、またここで裏話的な何かを書いていこうかと。 この隠れ家に来る人達だけのお楽しみって感じですよね。 実は前々から桜乃ちゃんと執事メンバーってものが書きたかったんで、本当にミニミニ小話って感じでやっていってみます。 柳生君は激ハマリ役だろうなぁコレ。 他メンバーも出るのかどうかは考え中。
「すぅ…すぅ…」
その日も平和な朝は訪れ、窓とレースのカーテンを通して眩しい光が部屋へと差し込んでいた。 部屋の奥のベッドには白のリネン。 天蓋も付いた見事なその純白のベッドの上で、一人の黒髪の眠り姫が安らかな寝息をたてている。 かつかつかつ… そんな眠り姫の眠る部屋の外では、廊下を渡る小気味良い足音が響いており、それは徐々に彼女の部屋に近づくと、やがて扉の前でぴたりと止まった。 『桜乃お嬢様』 扉越しに聞こえてきたのは、若い男性の声。 決して大きくは響かなかったその呼び声に、しかし眠り姫は閉じられていた瞳をゆるりと開いた。 「ん…あっ」 最初は緩やかだった瞼の動きが、突然忙しないものへと変わり、黒く長い髪の娘はぱっとベッドの上で跳ね起きた。 「せ、精市…?」 『はい、お目覚めですか、お嬢様』 「う、うん! 起きた。すぐに着替えて行くから!」 『畏まりました』 向こうの声は静かで優しく、非常に控え目なものだったが、相手の声を聞いた少女の方はその相手とは相反する形で、非常に慌ただしく身支度を整え始めた。 シルクのパジャマを脱ぎ捨て、細くしなやかな身体を露わにしたが早いか、通う学校指定の制服を手早く身につけてゆく。 シャツにスカート、胸元にリボン、そして靴下に靴。 いずれもなかなかの手際の良さだ。 最後に部屋に置かれていた姿見で軽くチェックをした後は、手櫛で髪を撫でつけ、そのまま彼女は扉の前に立ってそれを開いた。 その開かれた扉の前、桜乃と呼ばれた少女の目の前に佇んでいたのは、びしっと糊の効いた黒スーツに身を包んだ、非常に若い男性だった。 かろうじて桜乃よりは年上であるだろうが…その男は緩やかなウェーブの髪を軽く揺らしながら首を傾げ、桜乃の姿を優しい瞳で見つめると、厳かに一礼した。 「お早うございます、お嬢様」 「お早う精市。ごめんなさい、ちょっと寝坊しちゃ…」 いつもなら、起こしに来てもらうまえに準備しているのに…と謝ろうとした少女の胸元に、徐に相手が両の手を伸ばして結ばれていたリボンに触れる。 「リボンが曲がっておいでですよ、失礼」 「あう…」 それを直している間、精市と呼ばれた黒スーツの若者の顔が桜乃の間近に迫り、少女は頬を染めながらも相手の邪魔をしないように不動の状態を守った。 そしてリボンが納得のいく形になったところで、若者は桜乃に廊下の向こうへと促すように手を差し伸べた。 「ご心配なく…もう少し返事が遅れていた場合には、直々にベッドまで起こしに伺うつもりでしたから」 (セ~~~フッ!!!) 今日も何とか水際で食い止めた!と桜乃は内心冷や冷やしながら、相手に促されるままに一緒に廊下を歩いて行った。 PR |
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頑張って社会に貢献中
趣味:
サスペンスゲームがマイブーム
自己紹介:
年が明けても相変わらずテニプリ好きな管理人。更新速度は落ちましたが、それでもちまちま書いてます。新テニプリになっても相変わらずイチオシ学校は立海ですが、サイトの方は他校も色々手を出してます。今一番気になっているのは、新テニプリでの桜乃ちゃんの登場する可能性、かな。
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